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鋳込台車 ver.2

概 要

下注式インゴット製造(造塊)作業における現場の要望に応え、3つのコンセプトより開発された鋳込台車を提供します。

 

・鋳込台車の基本動作

鋳込台車の基本動作

・3つの開発コンセプト

3つの開発コンセプト
1.安全性

従来、下注ぎ式インゴット製造(造塊)の場合、溶鋼鍋を天井クレーンにて吊り下げた状態で、行われていました。
この従来方式では、以下の問題点がありますが、それを解決したのが、鋳込台車です。

 

鋳込作業開始前に、溶鋼取出口(スライディングノズル)部には、外気に触れないようにするための酸化防止アルゴンカーテンを取り付ける必要があります。
これは、吊り荷(溶鋼鍋)の下に入り、かつ クレーンオペレーターとの2人作業という、大変危険なものです。

 

そこで、鋳込台車では、溶鋼鍋をクレーンで吊り下げることではなく、強固なフレームに載せた状態であるため、安全性は格段に上がります。

下注ぎ式インゴット製造





2.省力化と操作性

従来は、天井クレーンにて溶鋼鍋をつり下げた状態で鋳込作業を行っていたということから、作業
効率的に以下の問題点がありましたが、鋳込台車が、この問題点を解決しました。

 

  1. クレーンを使用するため、作業員とクレーンオペレーターは必須です。
    また、スライディングノズル用の油圧ホースと酸化防止アルゴンカーテン用のアルゴンホースを引き回すための作業員も必要となり、鋳込作業には少なくとも3名の人員が必要です。

    そこで、この鋳込台車を使用することにより、鋳込作業員がリモコンを使って、自ら鋳込台車を操作でき、また、ホース類も鋳込台車に内蔵していることから、この作業を1名で進めることができ、大幅な省力化が図られます。

  2. 鋳込を開始するためには、注入管上にスライディングノズルを位置合わせする必要があります。
    この作業は、鋳込作業員とクレーンオペレーターとの間で、お互い合図しながらの位置決めが必須で、熟練の技術が必要となります。

    鋳込台車は、クレーンと同様の機能(走行・横行・昇降)を有しており、また、操作は、鋳込作業員自らリモコンを使って操作するため、位置合わせはとても容易です。

天井クレーンにて溶鋼鍋をつり下げた状態での鋳込作業

クレーン式 : 鋳込操作員 3名

鋳込台車式 : 鋳込操作員 1名

3.レイアウトのコンパクト化に伴う設備の簡略化と効率化

従来、天井クレーンを使った鋳込作業で、下記レイアウトの工場の場合、製鋼ヤードから造塊ヤードに
溶鋼鍋を搬送するための、棟間台車が必須となっていました。

鋳込台車を配置することにより、棟間台車は不要となり、溶鋼鍋の載せ替え作業が不要となります。

さらに、天井クレーンが鋳込作業から解放され、インゴットの抜き取りや鋳型準備等に使用でき、
天井クレーンを効率的に使用できます。

 

天井クレーンを使った鋳込作業

造塊ヤード

鋳込台車 全景

造塊ヤード (2レーンタイプ)

鋳込台車 全景

・鋳込台車 主要スペック

積載重量 : 150ton (溶鋼鍋+溶鋼)
走行装置 :

速度 45〜4 m/min (2モーター)

横行装置 : 速度 30〜4 m/min (2モーター)
昇降装置 :

速度 2 m/min (油圧シリンダー)

その他 :

溶鋼鍋スライディングノズル用油圧シリンダー装備

 

アルゴンカーテン用アルゴン供給ホース装備

  鋳込速度表示器装備