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設備概要

カーバイド製造用密閉炉から副生するガスの含塵度は、100~200g/Nm3であり、炭素、石灰などの超微粉塵を含有するので、このガスを熱源として利用するには10g/Nm3まで除塵し、清浄化しなければなりません。この電気炉ガスの集塵は、従来そのガス中のダストが、非集塵特性のため乾式方法では集塵が困難とされ、集塵には湿式方法により大量の水で洗浄し、この排水が、SS.CN,PH等の二次公害の対象となり、この処理に多額の費用が必要となります。

本設備の特長

炉内から発生したガスは、高含塵度、高温度、有害な爆発性のガスであり、且つ、ダストは不安定です。さらに、ガス中のタール分との相乗作用により付着堆積性を有するので、従来のバグフイルタの構造及び考え方では使用出来ません。

本設備はそういった密閉炉ガスの悪条件を克服するために開発されました。特長として以下の4点があります。
1)危険ガスを取り扱うため、外気とのシール性保持が容易な構造。

2)ダストの排出は横持ちを行わず、排出口を装置の中心部1ケ所に集中し、回転摺動部は極力避ける構造。
3)高温ガスを取り扱いため、温度変化に伴う熱応力の集中発生を緩和する特殊構造。
4)装置はコンパクトに纏められ、設置スペースが小さく、運転操作、維持、管理が容易。

密閉式電気炉は、上部が炉蓋により大気と遮断されており、炉蓋により囲まれたガス室内の圧力が、負圧となった場合には、炉蓋の各シール部より空気を吸引し炉内で燃焼して、炉蓋の損傷と爆発の危険性を生じます。また、ガス室内が大気圧より大きくなった場合は、炉蓋の各シール部より有害・爆発性の危険性を生じます。それらに対処するため、本設備では常に大気圧と合い等しくなるように吸引ガス量を制御します。